2017年5月14日 (日)

ピントの合わない老眼鏡

老眼と乱視が進んでしまい、数年前らか遠近両用の老眼鏡を使用している。
「最近字が見えない・・・」 といっていた嫁も、ついに観念して老眼鏡の購入を決意したようだ。

嫁「ダイソーで老眼鏡をかけてみたんだけど合うのがなかったんだよね~ かけて遠くを見るとぼやけちゃうんだよ~」

違う度数の老眼鏡をかけては「遠くを見る」を繰り返していたらしい・・・

老眼鏡をかけると遠くは見えません!
あなたの頭の中がぼやけてるんだよ┐(´-`)┌

ダイソーで散々物色して買いもかごに入れた商品だが、レジで財布を忘れたことに気付き、結局何も買えずに帰ってきた・・・

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2017年5月 6日 (土)

スローモーションの世界 その2

誰もが一度はこの世界の扉を開いた事があるだろう・・・

人間の能力とは不思議なものだ!人は危険を察知した時など、普段の感じている数倍の駒数で映像を脳でとらえ、危険回避できるようスローモーションの世界へ足を踏み入れるという。また、子供の頃の時間の流れの感覚が大人よりゆっくり感じられるのは、多くの情報を子供の頃に記憶する為だという話も聞いた事がある。

まさか・・・ こんな時に、この世界の扉を開けることになるとは思ってもいなかった・・・

数年前の春の事
連休を利用して静岡へ行った帰り、渋滞を避けるために連休最終日の午前中に東名高速に乗ると、思った通り渋滞に巻き込まれることなく、無事東名高速を通過できそうだった。このままだと早く家にたどり着けそうだったので、「横浜でも寄ってみるか~」と、厚木インターを通過して、横浜で買い物をすることになった。

連休最終日とあって、どこも人であふれていた(>_<) 4月から中学に進学する息子は文房具を揃えたいと売り場で物色している。私もプラプラとウィンドウショッピングを楽しんでいたのだが、急にお腹の具合が・・・(>_<)

大きい方を催してきてしまい、一番近くのトイレに向かっていくと、

「満室」

こんなところも人であふれているのか!
仕方なく下の階のトイレに移動してみると

「満室」

ここもか・・・
そしてまた下の階へ移動してみると

「満室・・・」

ひたいから冷や汗が出てきた・・・
下からはもう出てきそうだ・・・
そんな悠長なことを言っている余裕がなくなってきている(゚ー゚;
また下の階へ行って満室だと非常に困る!さっきは満室だったが一人くらい出ているかもしれない! と思い、上のトイレに戻ってみることにした。歩いてトイレに移動している余裕がなくなり、小走りで上の階へと向かっていくと、身障者用トイレの青い印がまぶしく輝いている!

「助かった!」

身障者用トイレの自動ドアを、迷うことなく押した瞬間、スローモーションの世界へと入り込んで行った・・・

ゆっくりと自動ドアが左にスライドしていく。誰もいないはずの室内から、

「あっ あっ・・・」

と呻き声が聞こえてくる。ゆっくり左にスライドしていく扉越しから、徐々に人影が現れてくる。ズボンを足首までおろし、シャツの裾で股間を隠そうとアタフタしている細身の中年男性。志村けんがコントでトイレの壁を壊され、アタフタしている姿と全く同じ姿だった! どうやら細身の男性も、俺と同じようにギリギリのところで身障者用トイレの青い印に招かれたのだろう!そして慌てていた彼は、鍵をかけずに便座に腰を下ろしてしまったのだろう・・・ スローモーションの世界でそんなことを考えながら

「スミマセン!」

と一言残し、慌てて男子用トイレに駆け込んで行った。
閉ざされた扉がキレイに並んでいる男子トイレに、運よく一か所だけ扉があいている! その扉に吸い込まれるように、個室へ入って行った。慌てていたが「彼のようになってはならない」と、しっかり鍵をかけ、ジタバタしながらズボンをおろし、便座に腰を下ろした。

「助かった~」

ギリギリのところだったが、見事着水成功ヽ(´▽`)/  ホッとした思いで、しばらく便座から離れることができなかった・・・

「これでやっと家族のところへ帰れる・・・」

スッキリした思いで男子トイレを後にしようとすると、反対側の女子トイレに出入りしている女性たちから、何とも言えない視線が先ほどの身障者用トイレにそそがれている・・・ その視線の先を目で追った瞬間! 再びスローモーションの世界へ入り込んで行った!

身障者用トイレの自動ドアが閉まっていない(lll゚Д゚)

先ほどの細身の男性が、ズボンを足首までおろし、シャツの裾で股間を隠そうとアタフタ状態のまま、必死に右手を伸ばしている姿が瞳に入り込んできた!俺はすぐ男性トイレに身を隠し、何が起こっているのかスローモーションの世界で分析を始めた!

自動ドアだから勝手に閉まるだろうと思い込み、開けてしまった身障者用トイレの扉を放置してその場を立ち去ってしまった・・・ だが、身障者用トイレの自動ドアは勝手に閉まってくれない! 身障者が利用する時、扉が勝手に閉まっては危険だからである。一度開けてしまった扉は「閉まるボタン」を押さない限り閉まらない・・・ 身障者用トイレにもよるだろうが、ここのトイレは便器近くに「閉まるボタン」が設置されていないようだ・・・ ということは扉についている「閉まるボタン」を自力で押さなければならない。身障者用なので便器から扉までの距離があり、座ったままでは扉まで手が届かない。さっき見た光景は、扉についている「閉まるボタン」を押そうと、必死になっている男性の姿だったのだ! ということは俺がトイレで用を足してホッとしている間、彼はずっとあの姿を人目にさらしていたというのか(lll゚Д゚)  しかも運悪く身障者用トイレの反対側は混み合っている女性用トイレの出入口・・・

「ウィーン・・・」

自動ドアの閉まる音が聞こえてきた
どうやら彼は自力で「閉まるボタン」を押すことができたようだ。ドアが閉まっていることを確認し、俺は何事もなかったかように身障者用トイレの前を通りすぎ、家族のもとへ帰って行った。

スローモーションの世界の扉はこんな時にも開くことがある・・・

そして身障者用トイレの自動扉はボタンを押さないと閉まらなかった・・・・

本当にごめんなさいm(__)m

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2017年4月22日 (土)

スリッパ誘拐事件

長い事お休みしてしまいましたm(__)m

こんなブログでも楽しみにしてくださる方がいるようで、ありがたいことです!
また少しずつ更新していこうと思います。
まずはこんなお話から~

どこのお宅のトイレにも、当たり前のようにスリッパが置いてあると思う・・・
我が家のトイレにも、勿論スリッパは置いてある! しかもダイソーで買った100円のスリッパが・・・ (^-^;
だが普通のお宅と違うのが、我が家のスリッパはよくトイレから姿をくらますことだ!時には玄関、時には脱衣所、時には寝室・・・

「なんでこんなところから飛び込み自殺したの?」

と思うくらい不思議な場所から、綺麗に揃えらてた状態のスリッパが、トイレ以外の場所から発見される!?

長男:「トイレのスリッパがないんだけど・・・」

どうやらまた、我が家のスリッパがトイレから姿を消したらしい・・・
だが、今回は少し様子がおかしい!? いつもなら、我が家の「自殺の名所」をめぐれば、綺麗に揃えられた状態のスリッパは簡単に発見することができる! でも今回はいくら探しても、スリッパの行方が分からない・・・

スリッパが行方不明になってから一日が経過しても、いまだ行方が分からない・・・
これといって犯人からの要求もなく、捜索活動だけが虚しく続いている・・・

ここで犯人像を推理してみる!
我が家の家族は四人・・・
トイレからスリッパを脱がずに室内を歩き回るということは、犯人は普段から室内でスリッパを履いている人物ということになるだろう!
普段からスリッパどころか、靴下すら履かない・・・  いや、小学生まで服すら着ず、室内ではパンツ一丁で生活していた子供達二人は、この時点で除外される!
残る家族は二人・・・ 嫁か私ということになるだろう・・・

我が家の「自殺の名所」である、脱衣所からお風呂へ飛び込む人物、玄関から外に飛び込む人物、寝室からベットに飛び込む人物・・・ そんな自殺願望が強い人物は我が家には独りしかいない・・・

そう、この私である!

困ったことに、まったく自覚症状がない (lll゚Д゚)
トイレからスリッパを履いたまま出てきてしまったことも、どこでスリッパを脱ぎ捨ててしまったのかも、いつもまったく記憶にない・・・ おそらく今回の犯人も私であろう (>_<)

スリッパが行方不明になってから、また一夜が明けようとしている。
歳のせいか最近、目が覚める前に一回はトイレに行くようになった。どうやら今夜もトイレに行かなくてはならないようだ (´д`)  明け方、寝ぼけ眼でトイレに用を足しにいった。寝ぼけながらも、まだスリッパが帰宅していないことは確認できた。
明け方トイレに行ったお掛けで、今朝は朝一でトイレに行かなくても済んだ。起床してしばらくたってからトイレに行くと、綺麗に揃えられたスリッパが無事帰宅していた!

「スリッパどこにあったの?」と嫁に聞くと

「えっ 知らないよ!」と答えが返ってきた・・・

夜間の高校に通っている長男はまだ寝ている。
次男はすでに登校している。
ということは、スリッパを救出してトイレに戻したのは次男ということになる!
その日の夕食

「スリッパどこにあったの?」と次男に聞くと

「えっ 知らないよ!」と答えが返ってきた・・・

では誰がスリッパを・・・と考えていると、次男がニヤニヤしながら口を割った!

「普通に机の下にあったよ! 少し見つけにくい位置にあったけど」

やはり、トイレにスリッパを戻したのは次男だった! 知らなかったふりをして親の反応を楽しんでやがる (-_-)

次男:「だいたいスリッパがなくなったこと知らなかったし」

こいつはトイレのスリッパがなくなったことすら気づいていなかった! ということはトイレでもスリッパを履いていない奴なんだ!

長々と書いてしまったが、ただトイレのスリッパがなくなって見つかった、というだけのお話でした 0(^_^)0

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2015年10月19日 (月)

アシナガバチ VS カカロット

最近よく家の周りをアシナガバチが飛んでいる
季節的なものだろうと、あまり気にしてはいなかったが一匹のアシナガバチが我が家のキッチンに迷い込んできた・・・(-_-; 自ら出ていってくれないかなぁ~と網戸をあけてしばらく様子を見ることにした。しかし、2~3日たっても自ら出ていってくれる気配はない(>_<) 1階の駐車場で車に荷物を積み込んでいるとアシナガバチが飛んできた!キッチンにいた奴が出ていってくれたのかと思い戻って確認してみたが、まだ天井にしがみついていた。再び駐車場に戻ると数匹のアシナガバチが飛んでいた。

「絶対近くに巣があるよ!」

と嫁が家の周りを確認してみたが蜂の巣は見当たらないようだ。我が家は駐車場の上に鉄骨で張り出した2階がキッチンになっている。何気なく駐車場の上を見上げると、直径20cm程のフワフワとした黒いホコリのようなかたまりが鉄骨の梁にくっついていた。最近老眼と乱視がすすみ、だいぶ衰えた目をこらして見ると、ホコリではなく100匹程度はいるであろう、アシナガバチのかたまりがうごめいていたのだ(lll゚Д゚)

「これは業者を呼ぶしかない・・・」

047そう思ってネットで調べてみると、8,000~15,000円程度でそれなりのお値段はするようだ!蜂の巣を発見したのが金曜日の夕方だったので、業者には連絡せず、その夜は蜂の巣の事は忘れて、バンド仲間とセッションバーでのジャムを楽しんだ。
お店の閉店後、同じ歳のボーカリストと一緒に歩きながら家路についた。なぜか蜂の巣の話題になり、

「そんなの俺が退治してやるよ!」 とボーカリストが言い出した!

「明日家に退治しに行くから電話番号教えてよ!」

何度もお店で会っているのに未だに連絡先を交換していなかった。電話番号を交換した後「じゃ~明日!」と言いながら、同じ歳のボーカリストと別れ、それぞれの家へと向かって行った。

次の日の土曜日、やはり電話はこなかった(^_^; 酔った勢いで言ったのに違いない!今度会ったら笑い話にしてやろ~ 酒が入った時の約束なのであまり気にもしなかった。そんな約束を忘れていた月曜日の夕方、携帯にボーカリストからの着信!

「今仕事終わったからこれから行くよ~」

酔った勢いの話だけではなかった!虫取り網と懐中電灯にゴキジェット持参で彼は登場した!懐中電灯で蜂の巣を照らしてみた彼は

「こんなにデカいの?ここまでデカいとは思わなかったよ!」

思っていた以上に大きかったようだ(^_^;

「デカいでしょ!無理しなくていいよ~業者に頼むからやめときな!」

さすがにこの大きさは無理だろう・・・素人が下手に手を出して刺されたら大変なことになりそうな大きさだ!あきらめて帰るだろうと思っていると

「ちょっと・・・ちょっとやってみる?・・・真似事だけ・・・」

そういって彼は、どう見ても子供が夏休みの自由研究の昆虫採集に使うような弱そうな虫取り網を蜂の巣に近づけた!

「やめときなよ!業者に頼むから~」

「いや・・・ちょっと・・・」

ボトン!!!

「うわぁぁぁあああ~」

俺と嫁は叫びながら、走り出した!

本当にやりやがった!「ちょっと・・・」と言いながらいきなり「ボトン!」はないだろう!? 蜂の巣は見事に貧弱そうな虫取り網の中にスッポリと納まっている。その虫取り網の中に入れ切れるはずのない無数のアシナガバチが駐車場の上に舞っている。蜂の巣を落とした張本人といえば、少し離れた位置で体制を低くしてゴキジェットを噴射し続けている!048嫁の目にはその姿が「かめはめ波を撃っているカカロット」に見えたらしい! ん!?カカロット? なぜカカロット? 悟空じゃなくて?? カカロット・・・  まぁ~不思議な思考回路を持っている嫁の話は置いといて、カカロットの放つゴキジェットのおかげで、あれほど舞っていたアシナガバチが俺でも近づける程度の量に減っている。いきなりの出来事だったので殺虫剤は持っていない。急いで作業場から殺虫剤を取り出し俺も参戦した。
カカロットにやられてしまった蜂の巣と蜂達が無残にも横たわっている。彼らを片付けていると

「いや~凄いよ!ほんとスゴイ!男だね~オトコ!普通の男じゃないよ!さんずいのおとこ(漢)だよ!」

と、また訳の分からないことを嫁が口にしている・・・
カカロットは車で来ていたので「呑んでけよ!」とは言えず、お礼に缶ビールを数本渡して帰還してもらった。

後日、お礼を兼ねて家で呑み会をしたとき

「いや~土曜日はダメだった!二日酔いで蜂と戦う勇気が出なかった」

カカロットでも二日酔いだと蜂とは戦えないらしい・・・ そんなカカロットと時間を忘れ平日だというのに午前3:30まで呑んでしまった(^_^;

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2015年7月 5日 (日)

シャビーなスケボーデッキ

1年間使用していたスケボーデッキに限界がきた(>_<) 安いブランクデッキをそのまま使用しようとも思ったが、新しくお店のロゴを作ったので、折角だからニューデザインのロゴを使用したデッキをつくることにした(^_^)/ 今回はブランクデッキ塗装を剥がさずにそのまま利用した塗装方法を紹介しよう!


037まずは安いブランクデッキを購入する。以前1,980円のデッキを購入して制作してみたが、3ヶ月もしないうちにデッキが折れてしまった(T_T) いくら安くてもこれほど早く折れてしまうと虚しくなる・・・ 最低でも3,000円程度のデッキを使用した方がいいようだ。今回のブランクデッキは3,980円で購入したカナディアンメイプルのブラック色!


038今回は塗装を剥がさずにデッキの色をそのまま利用する。目の粗いサンドペーパーで表面に傷をつけて塗料がのりやすくなるようにする。粉が出るので傷をつけた後キレイに拭き取る。



040今回はシャビーな感じに仕上げたい!シャビーな感じの塗装にもってこいの塗料オールドビレッジ。この塗料を使用するとなんでも使い古したシャビーな感じの塗装に仕上がる!何回か使用してコツをつかもう!



041側面にマスキングテープを貼る。オールドビレッジを塗りやすくなるように適度な量の水で薄める。ハケでデッキの進行方向(長手)にオールドビレッジを塗っていく。ハケの先がバラバラになる程度にあまり塗料を付けすぎず、下地のブラック色がまばらに見えるように塗っていくのがコツ。一定方向に塗らないと仕上がりがカッコ悪くなるので注意!


042塗料が乾いたら目の細かいサンドペーパーでところどころ先ほど塗ったオールドビレッジ塗料を剥がす。そうすると下地のブラックが見えてシャビーな感じに仕上がっていく。下地の色の選択を間違えるとカッコ悪くなるので注意しよう!


043今回はシルクスクリーンでロゴを印刷する!シルクスクリーンのやり方はネットで調べると色々出てくるのでそちらを参考にしてください。Tシャツの試し刷り用で作って失敗したシルクスクリーンの版を使用する(^_^; デッキにスプレーのりを吹き付け版がシワにならないようにデッキに貼りつける。インクをのせてデッキの横方向に(短手)にスキージを動かして印刷する。


044版をゆっくり剥がすとキレイに印刷されたロゴが浮かび上がる!感動の瞬間だ(^_^)/ インクがはみ出してしまった部分は乾いた後にカッターナイフで削り取る。側面のマスキングテープもここで剥がす。



045クリアのラッカースプレーを2~3回吹き付け印刷したロゴを固める。塗膜を厚くしたいのでさらにハケで2~3回クリアを塗って良く乾かす。




046艶あり仕上げが好きな人はこのままでいいのだが、シャビーな仕上がりの場合は艶消しの方がカッコイイ!最後に艶消しニスを2~3回塗って完成_(^^)/

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2015年4月11日 (土)

保育器の中

「お父さんこちらです!」

看護婦さんに案内され、病院の階段を駆け下りて行く。病院の正面玄関には既に救急車がスタンバイしている。しばらくすると保育器に入った産まれたばかりの赤ちゃん・・・とは言えない黒ずんだ色をした子供が運ばれてきて一緒に救急車に乗せられた。まさか我が子との初めてのドライブが救急車になるとは思ってもいなかった・・・

自分がつくる家庭は幸せなものにしたい・・・そう思っていた。

23歳で結婚をしたが、結婚をしたというだけで一人前に仕事ができたという訳ではない。早く仕事を憶えようと、仕事で使う商品のカタログを家に持ち帰って読みあさり、まだWindows3.1の時代だったが知り合いに教わりながらPCや簿記なども独学で覚えた。あの頃の数年間は好きなギターもろくに弾かずに必死で仕事をこなしていた。
「やっと自分の足で歩いて行ける・・・」 そう確信した27歳の時、家を購入して独立。
「独立したのはいいが本当にやっていけるだろうか・・・」
そんな不安を抱えながらも2年もの間お店を続けることができた。
そろそろ子どもをつくろう・・・そう決意したのはこの頃だった。
自己満足の話かもしれないが、安易な状況や考えで子供をつくりたくはなかった。
「ちゃんと望まれて愛されて産まれてきたんだよ!」
自分の子供にそう伝えられる状況でこの世に産まれてきてほしかった・・・

都内へ仕事に出かけ、現場近くのコインパーキングに車を止めて降りた直後に携帯電話が鳴った。

「やっぱりできてたよ!」

父親になった瞬間だった・・・
嫁からの電話に気の利いた言葉が浮かばずに

「よかったね!おめでとう」

そう答えるのが精いっぱいだった。何とも不思議な気分になった。お腹の下が熱くなり、喜び・・・楽しみ・・・不安・・・責任感・・・ いろいろな思いが込み上がり交差する。これが父親になったという時の感覚や感情なのだろうか?

嫁のお腹は順調に膨らみ、出産まであと1か月・・・という頃の事だった。
トイレから出てきた嫁が

「出血してる・・・」

と不安そうな顔で俺に話しかけてきた。たまたま現場仕事がなかったので事務仕事を切り上げ、嫁を車に乗せ一緒に病院に出かけて行った。通院していた産婦人科には入院施設がなく、出産を予定していたこの病院には初めて訪れた。

「出血しているんですが・・・」と緊急性を伝えたのだが

「順番ですので」

と通常通りに受付をさせられた。痛みや体調不良を訴えている訳ではなかったが、あまりにも長い時間待たされてしまったので、たまらずに

「出血しているんですよ!病状によって診察の順番は変えるんじゃないんですか?」

と受付に強い口調で怒鳴り込むと、直ぐに名前が呼ばれて診察室に案内された・・・
入院することにはなるだろうと俺は先に病室へ案内された。まだ検査などで時間が掛かるということだったので、病院近くのラーメン屋で遅い昼食をすませた後、病室に戻り待機していると携帯電話が鳴った。

「手術の同意書にサインをして欲しいんですが直ぐ病院に戻ってきてもらえますか?」

「病室に居ますけど・・・」

「え?この電話ご自宅の番号ですよね?」

「ああ~自宅の電話を転送して携帯にかかるようにしているんですよ!」

当時、携帯電話はそれほど普及しておらず転送電話も珍しい時代だったので不思議がるの無理もない話だった。
しばらくすると病室に先生と看護婦さんが入ってきた。

「本人が痛みとかを訴えてるわけではないので悩んだんですが、やはり帝王切開をして胎児を取り出した方がいいと思います。取り出しても大丈夫なくらい胎児も成長してますから・・・」

他にもいろいろと説明されたのだろうが、あまり記憶にない・・・こうなると男とは無力なものである・・・後は無事を祈る事しかできない・・・ なんとも歯がゆい思いで、この先生に妻子の命を託し、手術の同意書にサインをした。
薄いピンク色のカーテンが閉めれた分娩室の前で待っている。過去にも数回、同じような思いで手術室の前で待たされた経験がある・・・ 何度味わってもいやな感覚だ・・・
嫁が分娩室に入ってからそれほど時間は経っていないが分娩室から産声が聞こえてきた!

「え?もう産まれた?」

カーテンが開き、生まれたての我が子を看護婦さんがガラス越しに見せてくれた。どうやら妻子共に元気なようだ!ホッと胸をなでおろしているところへ

「お父さんこちらです!」と看護婦さんに案内され、産まれたての我が子と一緒に正面玄関で待機していた救急車に乗り込んだ。

どうやら近くの小児病院に運ばれるらしい。一度もこの手に抱くことができないまま、我が子は透明の保育器の中でうつ伏せで寝かされてる。不安そうな俺の気持ちが伝わったのか、救急隊員の方が救急車の運転手さんに

「安全運転で大至急な!」と声をかけていた。

この言葉は一生忘れないだろう・・・ 言葉にこめられた、いろんな温かい思いが心に沁み渡った。

数十分救急車に揺られ、ようやく小児病院に到着した。我が子はすぐに運ばれて処置を受けている。どれくらい時間が経過したのだろうか・・・ 名前が呼ばれ案内された。きれいなスリッパに履き替えさせられ、白衣と帽子、マスクをし、手と爪をよく洗わされて集中治療室に入って行くと、若い女性の先生が座っていた。

「胎盤剥離で血液と酸素不足の状態で産まれてきました。しばらく集中治療室で経過を見ることになります。」

「何か後遺症とかは残るのでしょうか?」

「まだわかりませんが、最善を尽くします。」

ハッキリ大丈夫ですとは言わないようだ・・・ まぁ~大丈夫ですと言って後で何かあったら大変なことになるだろうから・・・ いい方向で話を捉えるしかなかった。

「お母さんに母乳をとってもらって、お父さんがここへ運んできてください。」

しばらくの間は二つの病院に通うことになるようだ・・・ 一通り説明は終わり

「保育器の外から手を入れるところがあるので、そこからお子さんを触ってあげてください」

抱っこをすることはできないが、ようやく我が子に触れることができる!我が子が寝ている保育器に近づき中の様子をうかがった。手のひらより少し大きいくらいの大きさで、鼻から管を通され大人しくうつ伏せで眠っている。背中に産毛が生えていて、黒ずんだ肌の色をしている。さっそく保育器の穴から手を入れ、小さな背中に触れてみた。その小さな体からは鼓動と体温が確かに伝わってきた。お腹の下が熱く感じる思いが込み上げてくる。しばらくの間、我が子の背中に触れながらじっと様子をうかがった。

翌日、嫁の入院している病院へ見舞いに行った。産まれてすぐに我が子と引き離されてしまったが、元気にはしているようだった。先生からの説明と子供の様子を伝えた後、母乳を受け取りクーラーバックに入れて、今度は我が子が入院している病院に向かった。
昨日と同じようにきれいなスリッパに履き替え、白衣と帽子、マスクをし、手と爪をよく洗い集中治療室に入って行く。看護婦さんに母乳を渡した後、保育器に入っている我が子の様子をうかがった。

「今の俺には見舞いに来て触ってやることしかできない・・・せめて毎日来てあげよう・・・」

そう思い数日間、毎日病院に通っていると、看護婦さんに

「お父さん!そんなに毎日来なくても大丈夫ですよ!」

通いたくて通っていたのだが、そう言われてしまうと毎日通いにくくなってしまった(-_-; 仕方なく三日に一度くらいのペースで見舞いに来ることにした。

数日後、赤ん坊の抱き方を教わり、初めてこの手で我が子を抱くことになった。看護婦さんから優しく子供を渡され抱いてみる。左腕にすっぽりと収まる小さな体から重さと体温が伝わってくる。手で触った時の感覚より命の重さが感じられる。赤ん坊とはなんとも不思議な生き物だと実感した!その後、入浴のさせ方やミルクの飲ませ方など、いろいろと教わった。大変な思いをして産んでくれた嫁には申し訳ないが、いろいろと先に体験をさせてもらった。

1週間ほどで嫁が無事退院し、一緒に我が子の見舞いに病院へ訪れた。ようやく我が子を抱くことができた嫁は何とも言えない笑顔を浮かべていた。

「苗字だけではかわいそうなので早めに名前を付けてあげてください」

そう、出産予定日より1か月早く産まれてきてしまったので、名前をまだ決めかねていたのだ(^_^; いくつか候補があった中から一つに絞り、ようやく名前を付けた。音楽が縁でむすばれた夫婦なので、子供の名前は音楽に関係する名前にしようと決めていた。

嫁が出生届を出しに市役所に行った時に不思議なことがあったらしい・・・ 俺の名前はちょっと変わった名前で、今まで同姓同名の人に会ったことがない。それなのに出生届を出した当日、同じ時間に同じ場所で出生届を出していた同姓同名の人がいたらしい。それだけでも驚くのに、出生届を出した子供の名前まで同じだったようだ・・・

入院してから1か月後、我が子は元気に退院することができた。

音響の「響」と書いて「ひびき」

普段はおとなしく寝ていることが多いようだが、お腹がすくと名前の通り力強い泣き声が病室に響き渡ると、看護婦さんが教えてくれた(^_^)

そんな息子も4月から高校へ通い始めた

独り立ちするにはもう少し時間がかかるだろう

あと数年間、子育てが楽しめそうだ・・・

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2015年2月12日 (木)

バンドのすゝめ

もうバンドなどやらないだろう・・・

30歳を過ぎた頃はそう思っていた。しばらく弾いていなかったギターをまた始めようと、一人で演奏できるようにアコースティックギター「Gibson J-45」を買い、仕事が終わると酒を飲みながらギターを弾いていた。

37歳の頃、ひょんなことから知り合った仲間と遊びでスタジオに入ることになった。

「やっぱりバンドはいい!」

つくづくそう思った・・・
いてもたってもいられず、昔一緒にやっていたドラマーに電話をかけてみる。

「どうしたんだよ!!」

いきなり15年ぶりに連絡をしたのだから驚くのは無理もない。おまけに15年前は携帯電話も普及していなかったので、電話をしたのは自宅の番号だった。

「毎月1日に目黒にあるバーでセッションやってるから今度お前も来いよ!」

ちょっと戸惑ったが久しぶりに彼にも会いたく、セッションが行われるという日にギターを背負い出かけて行った。待ち合わせをした駅のホームで15年ぶりの再会・・・

「や~ひさしぶり!お前変わんないな~」

15年ぶりに会う彼は少し太っていた・・・(^_^;

目黒に向かう電車の中でお互いに過ごした15年間の話を交わしていると、あっという間に目的のお店に到着した。地下室にある薄暗い店内で、この催しに訪れてくる人達を紹介してくれた。

「折角だから何かやんなよ!」

人前でギターを弾くのは15年ぶり!おまけに弾きながら歌えということなので、数が少なくなっていたレパートリーの中からジミヘンのパープルヘイズを演奏することにした。

036ドラム、ベース、ギターヴォーカルのトリオでのセッション。緊張しながらイントロを弾き始めると、聞きなれたドラムのビートが聞こえてくる。久しぶりのこの感覚・・・体が熱くなった!とにかく今の演奏を心から楽しむと、頭の中は真っ白になった。

演奏が終わった・・・ 拍手と歓声が沸きある。

そうこの感覚!この感覚が好きだった。この感覚を味わうためにギターを弾いていたんだ!歳なんか関係ないんだよ・・・ 忘れかけていた大事な記憶がよみがえる・・・

この催しの主催者の親友が10月1日に亡くなったそうだ。その追悼で毎月1日このお店で「マグナイト」とい追悼ライブを始めたらしい。

この日以来、マグナイトが幕を閉じる2010年5月まで、毎月1日には目黒にいることが多くなった・・・

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2014年11月 6日 (木)

スローモーションの世界

誰もが一度はこの世界の扉を開いた事があるだろう・・・

人間の能力とは不思議なものだ!人は危険を察知した時など、普段の感じている数倍の駒数で映像を脳でとらえ、危険回避できるようスローモーションの世界へ足を踏み入れるという。また、子供の頃の時間の流れの感覚が大人よりゆっくり感じられるのは、多くの情報を子供の頃に記憶する為だという話も聞いた事がある。

高校一年の冬の事だった
中型自動二輪の免許を取り一か月半が過ぎた頃。土曜の夜にゼロヨンレースをやってるところがあるから見に行こうと、小学一年生の頃からの友達に誘われた。俺はゼロヨンレースなど全く興味がなく見に行く気がしなかったが、半ば強引に誘われシブシブ出かけることにした。
035小学生の頃からコツコツと貯めていたお金で買った「ヤマハRZ250R」にキーを差し込みエンジンをかける。ツーサイクル独特のエンジン音とオイルの匂いが辺りに立ちこめる。この感覚がたまらなく好きだった・・・
友達とつるんでバイクを走らせゼロヨンレースが行われている場所へ向かっていった。コンビニの前に沢山のギャラリーと警官まで立っている公道でゼロヨンレースは行われていた。どんなレースだったのか、どのくらいの時間その場にいたのかは殆ど記憶にはない・・・
「帰る時に二人でゼロヨンの真似事して帰ろうよ!」
と友達が言い出した。
「じゃあ~お前が先に行きなよ!」
と打ち合わせをした後、ゼロヨンレースが行われているメインの交差点の停止線で2台並んで止まり、ギアを一速に入れアクセルを吹かしながら信号が変わるのを待っていた。信号は赤から青に変わり友達が先にバイクを走らせた。エンジン音が遠ざかりテールランプが徐々に小さくなっていく。アクセルを吹かし回転数の上がっている状態でクラッチを離し一気にバイクを加速させ友達の後を追いかけた。一速、二速、三速・・・どのくらいの速度まで上がったのかはわからないが、左側から何か動くものが視界に入ってきた!

ここからスローモーションの世界へと入り込んで行く・・・
白い軽自動車が片側二車線の道路を右折しようとノロノロ顔を出してきた。
「ヤバい!」
と思った瞬間その車はもう目の前に迫ってきている。ブレーキをかけても間に合わないと咄嗟に判断し、アクセルをあけフルスロットルにして少し右側に体重を傾け回避しようと試みる。軽自動車はすぐ左脇から止まる気配なく迫ってくる。バイクの前輪・・・左足・・・と車と接触することなくすり抜けることができ
「寸前でかわし切れた!」
と思った瞬間に鈍い音と衝撃がバイクから伝わってきた。次に気が付いた時には既にアスファルトの上を愛車と一緒に滑っていた。バイクは横になり火花を散らしながら俺と同じ速度で路上を滑っている。こんな状況でも
「うぁ~火花がキレイだ!」
と感じられる余裕がスローモーションの世界には存在する。しばらくするとバランスを崩しゴロゴロと体が回転をはじめアスファルトに叩き付けられた。スタントマンが坂道を回転しながら転げ落ちるのと全く同じような光景なのだろう。滑っているスピードが徐々に遅くなり体の回転だけは止まったが、まだ滑り続けている。滑っているところが反対車線だということに気が付き
「これはマズイ!」
と、皮のグローブをつけている両手でアスファルトを押さえつけ、なんとか自力で体を停止することができた。スグに立ち上がり歩道へ駆け込み崩れるように座り込んだ。ここでスローモーションの世界の扉は閉じてしまった・・・

体全体から痛みは感じるが両手両足は動く・・・ 意識はハッキリしている・・・ どうやら生きているようだ・・・ ヘルメットを外し、うつむいて歩道に座り込んでいると
「大丈夫?大丈夫?」
と何人もの人が次々と俺に声をかけてきているのに気が付いた。
「あぁ・・大丈夫・・・」
と力なく答え顔を上げると、俺の周りに凄い人だかりができていた!ゼロヨンレースを見ていたギャラリーのほとんどが俺を取り囲んでいた。
「お前・・・死んだかと思ったよ!良く生きてたな~」
と警察官が話しかけていた。
人だかりをかき分け俺の名前を叫びながら友達が近づいてきた。心配そうな顔で俺を見る友達に
「よう!」
と片手をあげて挨拶した。
「よう~じゃね~よ!!振り向いたら付いてきてないからさぁ~引き返してみると人だかりができてて、まさかと思ったら・・・」
グチャグチャになった軽自動車と見覚えのあるバイクが転がり、この人の渦の中の中心人物が俺だったのだから驚いて当然だろう。

しばらくするとサイレンの音が近づいてきた。こうして人生三度目となる救急車に乗ることとなり病院へ運ばれていった。驚いたことに骨にヒビも入らず、縫うような怪我もしていなかった。診断は全治二週間の全身打撲。バイクと一緒に滑った距離は28メールだったそうだ・・・

そしてスローモーションの世界の扉は思ってもいない時に開くこともある・・・

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2014年10月27日 (月)

テレキャスターを愛した男  エレキギター

茶色いソフトケースを肩にかけ、小さなギターアンプを手にぶら下げ兄貴が帰宅した。「なにそれ!」と驚いた様子で俺が問いかけると、「買っちゃった~」と嬉しそうに兄貴が口を開いた。兄貴が高校一年の時、貯めていたお小遣いとお年玉を叩いて、Tokaiのテレキャスターを手に入れた日の出来事だ。 この時は兄貴がこのギターを抱えて亡くなる事になるとは思ってもいなかった・・・
始めてエレキギターというものを弾かせてもらった。フォークギターとは違い、左指にそれほど力を入れなくても音が出るのにおどろいた!アンプにつないだエレキギターの音色も新鮮だった。「俺もほしい!」と即座に購入を決めたが、034エレキギターといっても色々な形とメーカーがある。何を買っていいのかわからなかったが、ギターの形だけでレスポールにしようと思っていた。特にジミーペイジが好きだった訳ではない・・・
数日後「掘り出し物があったぞ!」と兄貴が吉祥寺の楽器屋で、ギターの裏に傷がついて半額で売っているチェリーサンバーストのトラ目のレスポールを見つけてきた。俺もお年玉を叩いてこのレスポールを購入したのだがアンプを買う余裕までなく、テケテケとさみしい音のエレキギターはほとんど弾くことがなかった・・・

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2014年3月21日 (金)

ライブ告知!

033

目黒にヴァージという店が存在していた。その店では毎月1日に年齢やジャンを問わずマグナイトというライブが行われていた。そう平日も土日も関係なく毎月1日に・・・
2010年5月その店を愛する人たちに惜しまれつつヴァージは閉店した。それとともにマグナイトも幕を下ろしてしまった。あれから4年、その店に引き寄せられたメンバーが再び中野ヘビーシックゼロで集結する!今度は毎月第一木曜日に行われているミッドナイトで・・・

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